夏の娘たち〜ひめごと〜


○ピンク映画監督としてキャリアをスタートさせ、『憐 Ren』や『魔法少女を忘れない』などのアイドル映画を往還しつつ、並行して定点観測的ドキュメンタリー映画『天竜区』シリーズを作り続けている才人、堀禎一監督。最新作『夏の娘たち〜ひめごと〜』公開を記念してのミニ特集です。
●夏の娘たち~ひめごと~ かつては林業が盛んだった山あいの村。養父(下元史朗)の最期を看取るために町に戻ってきた直美(西山真来)。複雑な家庭環境に嫌気がさしていた直美だが、時が経ち、家族には穏やかな会話が戻っている。その一方で、かつて姉弟の関係を越えて男女の仲に至った義理の弟・裕之(鎌田英幸)と再会して、関係が再燃する。さらに、幼なじみ・義雄(松浦祐也)が帰郷するに至って、事態はさらに混乱する。誰もが顔見知り、誰もがお互いの家庭の事情を熟知する小さな街で、陰湿なドラマが進むかと思いきや、志水季里子、速水今日子、和田みさ、川瀬陽太の脇役陣の強力サポートもあり、不思議と展開は軽やか。深刻になりすぎないタッチに、盟友尾上史高の脚本のチカラと監督の才気が感じられる75分。
●宙ぶらりん 結婚に踏み切れないまま同棲を続けるふたり。男はデリヘル嬢にいれこみ、女はバイトする弁当屋にやってくる男に惹かれる。瑞々しさと緻密な演出が同居する、堀禎一監督デビュー作。64分。
●草叢 愛人のもとに行ったきりな夫を団地で待つ秋江(速水今日子)は、テレクラで知り合った進次との情事に溺れていくのだが……。64分。



初日7月29日(土)上映前に堀禎一監督と西山真来さんの舞台挨拶をご案内しておりましたが、堀監督が急逝されたためお迎えすることができなくなってしまいました。あまりにも急なことですので、言葉がございません。謹んでご冥福をお祈りします。堀監督の御来館はかなわなくなってしまいましたが、主演の西山真来さんの初日舞台挨拶、あらためて決定をいたしました。期せずして堀監督の追悼上映となったこの企画、遺作『夏の娘たち〜ひめごと〜』を西山さんに語っていただきたく思います。






2017
7/29(土)
 〜7/30(日)

夏の娘たち 20:30

7/31(月)

宙ぶらりん 20:30

8/1(火)

草叢 20:30

8/2(水)
 〜8/4(金)

夏の娘たち 20:30

   

当日券(1作品)
一 般 1500円
大学生 1400円
中高予 1200円
シニア 1100円
会 員 1200円
学生・シニア会員 1000円