「ソビエト時代のタルコフスキー」+1

〇アンドレイ・タルコフスキー 1932年にソビエト連邦に生まれる。父アルセニーは詩人、母マリヤも文学教育を受けていた。幼少期に両親が離別し、母の元で育つ。戦後に全ロシア国立映画大学でミハイル・ロンムに師事。『ローラーとバイオリン』はニューヨーク国際学生映画コンクール第一位に選出された。遺作『サクリファイス』まで長編七本の寡作な作家だが、社会体制への暗喩と自然をモチーフとした抒情性など、映像を詩の領域へ高めた作風は今も変わらずに見る者の感情を揺らし続ける。その死は亡命後の僅か2年後1986年12月29日に訪れ、同じ亡命者の友人ロストロポーヴィチが弾くバッハによって葬送された。
①惑星ソラリス Солярис スタニスワフ・レム原作。SF映画の金字塔的傑作。惑星ソラリスの海は理性を持つという仮説をたてた科学者が惑星を包む海との接触を試みる……。165分。
②ノスタルジア Nostalghia 長編第6作にして初の国外作品。モスクワからトスカーナに取材に来た詩人アンドレイと通訳エウジェニア、そして水、光、霧、闇、火とタルコフスキーの詩的モチーフにイタリアの艶やかな撮影技術が加わり映像美の極限に到達した屈指の傑作。126分。
③ローラーとバイオリン Каток и Скрипка バイオリンが得意な少年と親切な労働者の交流を切なく描く。46分。僕の村は戦場だった Иваново Детство 第二次大戦下で甚大な被害を受けたソビエトを背景に、戦災孤児の少年を通して戦争の悲惨さと虚しさを描く傑作。94分。
④ストーカー Сталкер 大地に突然現れた空間/ゾーンに存在すると伝えられる〈願掛けの部屋〉への案内人ストーカーと呼ばれる三人の男がいる……。ストルガツキー兄弟原作。後にチェルノブイリ原発事故を予言したとまで言われ、タルコフスキーの名を映画史に刻印する超傑作。163分。
⑤アンドレイ・ルブリョフ Андрей Рублев 14~15世紀。ロシア最高のイコン画家ルブリョフの生涯と共に、当時のロシア社会の真実に迫る。後にも受賞が続くカンヌ国際映画祭で国際批評家連盟賞を初受賞。182分。
⑥鏡 Зеркало 過去と現在が交差する「私」の夢に現れた母(妻と二役:マルガリータ・テレホワ)、そして心象風景の父(オレグ・ヤンコフスキー)によって記憶が蘇っていく。自伝的要素の濃い作品。大戦や文化大革命、中ソ国境紛争など激動する社会情勢を生きた家族を詩的かつ流麗なカメラワークで綴る。110分。







2021
1/23(土)

16:30 ソラリス
19:30 ノスタルジア

1/24(日)

16:30 ローラー
&僕の村
19:10 ストーカー

1/25(月)

16:30 アンドレイ…
19:50

1/26(火)

16:30 ノスタルジア
18:50 ソラリス

1/27(水)

16:30 ストーカー
19:30 ローラー
&僕の村

1/28(木)

16:30
18:40 アンドレイ…

1/29(金)

16:30 ソラリス
19:30 ノスタルジア

当日券のみ
一 般 1500円
大学生 1300円
中高予 900円
シニア 1100円
会 員 1300円
学生・シニア会員 1000円

※期間中、複数プログラムをご覧になる一般の方は、2プロめ以降の入場料金から200円割り引きます。