『二重のまち/交代地のうたを編む』
映像作家・小森はるか作品集2011─2020〈8プロ〉

◯東日本震災後、被災地でのボランティア活動をきっかけに、陸前高田(現在は仙台)に移住し、その街を見つめ、その街の人々を撮影してきた小森はるか監督。震災から10年の節目に、作家・美術家の瀬尾夏美さんとの共同作品など、新作と特集9作品をお届けします。
●二重のまち/交代地のうたを編む 陸前高田を拠点とするワークショップに集まった初対面の4人の若者たちが、自らの言葉と身体で、その土地の過去、現在、未来を繋ごうとする姿を克明かつ繊細に写しとる、小森はるか+瀬尾夏美最新作。79分。
①the place named 田舎町で暮らす少女の一日と、ソーントン・ワイルダーの戯曲「わが町」第3幕を稽古する劇団員たちを交互に描く。死者と生者が交錯する戯曲の内容が、日常とシンクロする36分。砂粒をひろう——Kさんの話していたこととさみしさについて 大津波直後に陸前高田で出会ったおばあさんの言葉と、瀬尾が彼女の語りとその傍らの風景の変遷をテキストとドローイングで記述。23分。
②米崎町りんご農家の記録 陸前高田市で瓦礫撤去のボランティア活動に参加した際に小森と瀬尾が出会った、りんご農家のご夫婦との記録。42分。根をほぐす 『息の跡』の佐藤貞一さんが、2016年に高台へ新設するため、種苗店を自ら解体する記録短編。18分。
③波のした、土のうえ 「陸前高田」の人々の3年8ヶ月の記録と記憶から構成された3編の映像。瀬尾が聞き書きを物語に起こし、ご本人が手を加えながら朗読。その町に暮らしてきた人々との協同による68分。
④息の跡 陸前高田の荒涼とした大地に、ぽつんとたたずむ一軒の種苗店「佐藤たね屋」の美しい記録。かすかな痕跡とぬくもりを写す93分。
⑤砂連尾理 ダンス公演「猿とモルターレ」映像記録 振付家・ダンサーの砂連尾理が避難所生活する人々とともに未来に向けて生きることを模索したパフォーマンス作品「猿とモルターレ」大阪公演の記録。110分。
⑥空に聞く 「陸前高田災害FM」パーソナリティを務めた阿部裕美さんの3年半の記録。嵩上げされた台地に新しい町が造成されていく光景が印象的。73分。
⑦かげを拾う 仙台在住の美術作家・青野文昭さんの制作風景を追い、せんだいメディアテークでの個展「青野文昭 ものの, ねむり, 越路山, こえ」の関連企画として上映されたドキュメンタリー。70分。







2021
3/6(土)
 〜 3/12(金)

二重のまち 10:00

3/13(土)
 〜 3/19(金)

二重のまち 14:45

3/20(土)
 〜 3/26(金)

3/20
(土)
20:00
3/21
(日)
20:00
3/22
(月)
20:00
3/23
(火)
20:00
3/24
(水)
20:00
3/25
(木)
20:00
3/26
(金)
20:00

 

『二重のまち』
前売券
※前売券販売は3/5(金)までです。
一 般 1300円
当日券
一 般 1700円
大学生 1400円
中高予 1000円
シニア 1200円
会 員 1300円
学生・シニア会員 1000円

作品集①〜⑦
当日券のみ
一 般 1500円
大学生 1300円
中高予 900円
シニア 1100円
会 員 1300円
学生・シニア会員 1000円
※期間内に複数プログラムをご覧になる一般の方は、当日料金から200円割引ます。