『焼け跡クロニクル』
「伝説的映画監督、原將人特集上映」

 原將人(はらまさと:正孝、将人クレジットあり)1968年、麻布高校在学中に『おかしさに彩られた悲しみのバラード』で第1回フィルムアートフェスティバル東京グランプリ、ATG賞受賞。10代で大島渚監督作『東京慨争戦後秘話』の脚本を手掛ける。73年、インディーズ映画の傑作と語り継がれる『初国知所之天皇』を発表し映画制作を志す若者世代に多大な影響を及ぼす。『20世紀ノスタルジア』以後は商業的な映画制作と距離を置いた伝説の監督の25年ぶりの劇場公開作『焼け跡クロニクル』と共に珠玉の作品を特集します。
●初国知所之天皇(はつくにしらすめらみこと)2022 当時23歳の監督が8ミリカメラを手に北海道から九州まで旅をする。全共闘運動が終焉をむかえた70年代、国家の起源を根底から考えようと始まった旅は、いつしか映画の起源をめぐる旅へと変貌していく……。108分。
●映画になった男 2009年から8年間にわたり映画監督金子遊(『森のムラブリ インドシナ最後の狩猟民』)が原將人の活動を追った。デビューから21世紀まで、幻の作品や生演奏上映のシーンなど貴重なフッテージも綴られる。出演:早川義夫。98分。
●双子暦記・私小説 63歳にして双子姉妹の父となった原は生活のため人生初のフリーター生活を始め、雅やかな京都で現代日本のブラック労働環境に翻弄される……。人生/映像作家としての新たなフェーズで『焼け跡クロニクル』の前日譚でもある作品。110分。
●20世紀ノスタルジア 高校2年生の杏(広末涼子)が宇宙人だと自称する徹(圓島勉)と出会い、滅亡へと向かう地球人の記憶を映画にしようと二人は東京中を撮影してまわる。本作が映画デビューの広末涼子の圧倒的な輝きと世紀末の東京の風景がまぶしく切なく愛おしい、原監督最後の商業映画。35mmフィルムにて公開。93分。
●焼け跡クロニクル 2018年7月、京都の町屋が残る西陣の路地裏の原將人・原まおり(共同監督)の自宅が不慮の火災で全焼し家財道具、全作品の映画フィルム、機材を焼失する。新作のデータを救いに火の中へ飛び込んだ將人はやけどを負って入院。焼け出されたまおりはスマートフォンで將人の代わりにとっさに記録を始めた……。84分。






2022
4/30(土)
 〜 5/6(金)

4/30
(土)
16:50 初国知所…
5/1
(日)
16:50 焼け跡…
5/2
(月)
16:50 映画に…
5/3
(火)
16:50 双子暦記
5/4
(水)
16:50 20世紀…
5/5
(木)
16:50 20世紀…
5/6
(金)
16:50 初国知所…

5/7(土)
 〜 5/13(金)

17:00 焼け跡…

 

『焼け跡クロニクル』
前売券
※前売券販売は5/6(金)までです。
一 般 1500円
当日券
一 般 1700円
大学生 1400円
中高予 1000円
シニア 1200円
会 員 1300円
学生・シニア会員 1000円

※当館窓口にて前売券お求めの方、カード+8mmフィルム片(奇跡の焼け残り!)プレゼント(数量限定)。

その他の作品
当日券のみ
一 般 1500円
大学生 1300円
中高予 900円
シニア 1100円
会 員 1300円
学生・シニア会員 1000円