没後15年 イングマール・ベルイマン特集

 スウェーデンが生んだ20世紀屈指の映画監督イングマール・ベルイマン(1918~2007)。同時代の人々のこころの奥底を映し出し、神や芸術の限界へと踏みこんだ不朽の名作を残す。本企画4作品のキャメラをタルコフスキー、ルイ・マル、ウディ・アレンらが起用した名匠スヴェン・ニクヴィストが担当。イングリッド・チューリン、マックス・フォン・シドー、リヴ・ウルマンらが出演。①③④は日本最終上映となる。
●仮面/ペルソナ Persona 失語症に陥ったスター女優と看護士。海辺の別荘の療養生活が互いの自意識の仮面を剥がしていく。第2回全米批評家協会賞で作品・監督・主演女優賞受賞。82分。
●鏡の中にある如く Såsom i en spegel 夏の孤島で過ごす家族。狂気に走る娘を冷徹に記録する作家の父。神の前提なしで愛は証明できるのか。第34回アカデミー賞外国語映画賞。89分。
●叫びとささやき Viskningar och rop 19世紀末スウェーデンの大邸宅。ロココ様式の鮮烈な紅色に包まれて暮らす3人姉妹と召使のそれぞれの愛と孤独を描き出す。トリュフォーが絶賛した名作。第40回アカデミー賞撮影賞。91分。
●魔術師 Ansiktet 旅回りのマジシャン一座と彼らのいかさまを見破ろうとする役人の一夜を描く。怪奇現象、超能力、交霊術などのオカルト要素に科学と呪術、芸術と権力などの二項対立を凝縮。第20回ヴェネツィア国際映画祭審査員特別賞。99分。
●沈黙 Tystnaden 言葉が通じない国に来た翻訳家の姉と奔放な妹。そして妹の幼い息子。『鏡の中』『冬の光』と共に「神の沈黙」を問う三部作の頂点。静寂とかすかなささやき。センセーショナルをもたらした問題作。音楽:J・S・バッハ。96分。



2022
6/4(土)
 〜 6/10(金)

6/4
(土)
10:00 仮面/ペルソナ
6/5
(日)
10:00 鏡の中に…
6/6
(月)
10:00 叫びと…
6/7
(火)
10:00 魔術師
6/8
(水)
10:00 沈黙
6/9
(木)
10:00 仮面/ペルソナ
6/10
(金)
10:00 鏡の中に…

6/11(土)
 〜 6/17(金)

6/11
(土)
12:00 叫びと…
6/12
(日)
12:00 魔術師
6/13
(月)
12:00 沈黙
6/14
(火)
12:00 仮面/ペルソナ
6/15
(水)
12:00 鏡の中に…
6/16
(木)
12:00 叫びと…
6/17
(金)
12:00 沈黙

 

当日券のみ
(1作品)
一 般 1500円
大学生 1300円
中高予 900円
シニア 1100円
会 員 1300円
学生・シニア会員 1000円


※期間中、2作品以上鑑賞の方、一般当日料金から200円割引します。