ジャン=リュック・ゴダール 1960-1965

 限りなく自死に近い方法で昨年9月にこの世から自身の肉体を消し去ったジャン=リュック・ゴダール(1930-2022)。観客である我々は彼を憶えている限り宙吊り状態のままでしょう。1961年から1965年まで夫婦だったアンナ・カリーナ(1940-2019)主演作を中心に唯一無二の傑作ばかりです。
①勝手にしやがれ 4Kレストア版 A Bout de Souffle 本作がその後に与えた影響は測り知れないヌーヴェル・ヴァーグ不滅の金字塔。流れ者のチンピラとアメリカ娘の逃避行。90分。
②女は女であるUne Femme Est Une Femme アメリカ映画への憧れを存分に発揮したミュージカル・コメディ。M・ルグランの軽快なサウンドトラック。84分。
③女と男のいる舗道 Vivre Sa Vie:Film en Douze Tableaux ラウル・クタール撮影の美しいモノクロームの映像が冴え渡る。瞬きするのも惜しい。84分。
④パリところどころ Paris Vu Par.. 6人の監督が独自の感覚でパリの名所を切り取る短編オムニバス。エリック・ロメール「エトワール広場」、クロード・シャブロル「ラ・ミュエット」、他。ゴダール作は第五話「モンパルナスとルヴァロワ」。撮影はアルバート・メイズルス(『セールスマン』のメイズルス兄弟)。スピーディーなパリの郵便システムとの追いかけっこ。ダイナミックでハラハラする悲喜劇。97分。
⑤気狂いピエロ2Kレストア版 Pierro Le Fou ジャン=P・ベルモンドを通してアンナ・カリーナへの愛と絶望が炸裂し南フランスの海に散る奇跡的な傑作。110分。




2023
1/28(土)
 〜 2/10(金)

1/28
(土)
16:00 勝手に
しやがれ
1/29
(日)
16:00 気狂いピエロ
1/30
(月)
16:00 パリところ
どころ
1/31
(火)
16:00 勝手に
しやがれ
2/1
(水)
16:00 気狂いピエロ
2/2
(木)
16:00 勝手に
しやがれ
2/3
(金)
16:00 気狂いピエロ
2/4
(土)
18:00 女は女である
2/5
(日)
18:00 女と男のいる舗道
2/6
(月)
18:00 女は女である
2/7
(火)
18:00 パリところ
どころ
2/8
(水)
18:00 女と男のいる舗道
2/9
(木)
18:00 女は女である
2/10
(金)
18:00 女と男のいる舗道

 

当日券
(1作品)
一 般 1500円
大学生 1300円
中高予 900円
シニア 1100円
会 員 1300円
学生・シニア会員 1000円