鬼畜大宴会
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鬼畜大宴会
第20回ぴあフィルムフェスティバルの“PFFアワード’97″で準グランプリを受賞するも余りに衝撃的な描写が崇って一般披露はみあわされた。その後ベルリン、タオルミナと海外映画祭から熱烈な招聘を受け現在5大陸制覇中の『KICHIKU』が遂に劇場公開。70年代を舞台に、薄汚れた文化住宅をアジトにする学生運動グループの崩壊をエネルギッシュな演出とベルトルッチの『暗殺の森』を思わせる流麗な撮影で描く。同時代の者には忘れられない連合赤軍事件の戦慄と哀愁を新たにし、“70年代”や“日本固有の文化”に対し「憧れつつ、どこか馬鹿にしたような」現代の若い世代ならではの視点も垣間みせる。熊切和嘉(’74年生)監督が大阪芸術大学映画学科の卒業制作として、ハイパーリアルな演技を貫いた俳優達から、オリジナルサウンドで支えたインディーズバンド「赤犬」まで総てを仲間と共に三年がかりで創りあげた純度100%の傑出する自主製作映画である。
学生運動全盛の頃。夜討ち朝駆けでテロに明け暮れるグループ。新入生の杉原(杉原敏行)はさしたる政治理念はないがフォークギターを弾く優しい熊谷先輩(木田茂)が語る獄中の相澤についての英雄譚に憧れ参加する。相澤の恋人雅美(三上純未子)は、仲間を支配し性のはけ口を求める。グループ内に生まれはじめた疑心暗鬼にとどめを刺したのは、相澤の獄死だった。目的を失いかけた彼らは街を出て、森林地帯へと向かう……。
製作・脚本・監督・編集 熊切和嘉
製作・録音・音響 財前智広
撮影 橋本清明
照明 向井康介
美術 安井聡子
音楽 赤犬
出演 三上純未子、澤田俊輔、木田茂、杉原敏行、小木曽健太郎、財前智広、平良勤、東野哲也、仙田学、橋本裕二
98年 106分
【カラー】