○『青空どろぼう』の公開を記念して、東海テレビ放送が制作した数々の傑作ドキュメンタリーから、厳選した12本を上映。 A ●あやまち 詩人・石垣りんが紡ぐ言葉にのせ、四日市市磯津の路地裏から公害を見つめた映像詩。ナレーション(以下N)=岸田今日子。49分。●とうちゃんはエジソン そのユニークな発想と研究心から“三河のエジソン”と呼ばれる、福祉用具の発明家・加藤源重さんの記録。47分。 B ●光と影 〜光市母子殺害事件 弁護団の300日〜 殺人鬼を守る鬼畜集団と激しく非難された弁護団に密着、そこから社会の深層を照射した傑作。N=寺島しのぶ。47分。●罪と罰 娘を奪われた母 弟を失った兄 息子を殺された父 犯罪被害者の多様な思いを、肉親を殺害された3人の遺族を通して描く。N=藤原竜也。47分。 C ●証言 〜調査報道・名張毒ブドウ酒事件〜 1961年、三重県の小さな村で起きた毒殺事件。逮捕された奥西勝は、村人達の証言が決め手となり、死刑が確定するが……。独自の取材と検証で、事件の真相に迫った作品。N=佐藤慶。60分。●毒とひまわり 〜名張毒ぶどう酒事件の半世紀〜 奥西死刑囚は一貫して無罪を訴えてきたが、今も獄中にある。再審に向け弁護団は奮闘するが……。過去のニュース映像もインパクト大。N=仲代達矢。52分。 D ●裁判長のお弁当 毎日お弁当を二つ持ってくる裁判長。その理由とは?超多忙な裁判長の日常を追った、前例のない傑作ドキュメント。48分。●検事のふろしき 裁判長に続いては検事の日常に密着、その知られざる姿を捉えた作品。N=宮本信子。53分。 E ●村と戦争 戦後50年の年に、岐阜県の小さな村に焦点を当て、戦争の傷跡を描き出した秀作。N=杉浦直樹。71分。●いくさのかけら 〜戦後六十年 四つの物語〜 前作から10年後、戦争の名残と共に生きる人々を追い、今も消えない彼らの思いを描いた作品。48分。 F ●浮いてまう 〜岐阜県徳山村への愛惜〜 ダムに沈む徳山村。村人達がそこで暮らす最後の一年間を、季節の移り変わりの中に捉えた名作。48分。●約束〜日本一のダムが奪うもの〜 前作から30年。行政は、徳山ダムによって水没した道の代わりに新しい道路網の建設を約束していたが……。故郷を離れ、道さえも奪われた村人達の現在を描いた作品。48分。 『青空どろぼう』の解説 |
2011
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