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2021年9月17日

新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、愛知県では8月27日(金)から発出されている緊急事態宣言、9月30日(木)までの延長が決定されています。映画館も、十分な注意と対策が必要と認識しています。名古屋シネマテークでは、感染症対策として、消毒・除菌・換気の徹底などを行っています。また、入館時のマスクの着用・検温など、ご理解、ご協力をよろしくお願いいたします。


 実の母と確執のあるまま同居生活を続け、一時の母となったのを機に母との関係を撮影するようになったホアン・フイチェン監督。その映像と母へのインタビューなどまとめたのが、明日から上映する『日常対話』。台湾の風習である、葬式で死者の魂を導く牽亡歌陣を生業とし、レズビアンとして生きてきた母とカメラを通して向き合う姿は、日本よりも遥かにLGBTへの理解が進んだ台湾の、これまでの歴史の重さも感じさせます。そして、連続して上映するのは『老ナルキソス』などで注目される東海林毅監督の『片袖の魚』。トランスジェンダーであることをカミングアウトしてモデルとして活躍しているイシヅカユウが、都会で生活するトランスジェンダー女性を演じ、比較的理解のある職場で働きながら偶然出張で故郷に帰る1日を通して、微細な感情の揺れを繊細なドラマとして描いています。明日9月18日(土)は、『日常対話』上映後にアン・フイチェン監督のオンライントーク、『片袖の魚』上映後に東海林毅監督の舞台挨拶、9月19日(日)は『片袖の魚』上映後に東海林毅監督とライラグレイル(ドラァグクイーン、なごやレインボープライド実行委員会共同代表)さんとのトーク、そして、9月20日(月・祝)には、『日常対話』配給担当の小島あつ子さんと東海林毅監督のクロストークを、『日常対話』後に第1部、『片袖の魚』後に第2部として開催予定しています。充実の3日間になると思います。

 パンク・ロックのアイコン、ジョニー・ロットン≒ジョン・ライドン。これまでのミュージシャン人生を、直近のインタビューと膨大な資料映像で構成したドキュメンタリー『ザ・パブリック・イメージ・イズ・ロットン』も明日から。セックス・ピストルズのジョニー・ロットンから、PiLのジョン・ライドンへ。移り変わるバンドメンバー、そして、強烈なジョン・ライドンのパーソナリティ。半世紀近くにわたる音楽キャリアが物語るのは、さながらロック・ミュージックの歴史の一面。ソニック・ユースのサーストン・ムーアやビースティ・ボーイズのアドロックらのインタビューも、時間の厚みを感じさせます。

 感受性豊かな少女スザンヌを自ら演じて監督デビューした新鋭スザンヌ・ランドン監督の初長編作『スザンヌ、16歳』は第2週目。同年代の友人たちと馴染めない早熟の感性が、舞台俳優として演技に行き詰まる男性と出会い、恋に落ちる時間がセンシティヴに描かれます。明日9月18日(土)の先着プレゼントは【Le Couvent Minimes アクアミニムハンドクリーム】。数量20名様限定です。

 1978年、電子音楽黎明期のパリを舞台にしたリリカルな『ショック・ドゥ・フューチャー』も第2週目。壁一面にアナログシンセやオープンリールテープデッキが設置されたアパルトマンで暮らす音楽家のアナ(アルマ・ホドロフスキー)の曲作りの苦悩と新しい技術に接した時のときめきを余すところなく描きます。ちょうど日本ではYMOが活動を始めた頃、同じように試行錯誤した未知の才能がいたことを、クララ・ルチアーニとの伸びやかな共同作業シーンから思いを馳せたい逸品。生まれつつあるムーヴメントの胎動を感じる78分。

 インディペンデント系アメリカ映画の系譜に連なるケリー・ライカート監督の珠玉の4作品を特集する「ケリー・ライカートの映画たち 漂流のアメリカ」、第3週目にして最終週です。夢想さえも行き場のないような日々の暮らしに埋没し、夫にも子供にも無関心な主婦が、ふとした偶然で冴えない男と逃避行をする初長編作『リバー・オブ・グラス』、青年から中年に差し掛かる男ふたりの週末キャンプの短い旅をヨ・ラ・テンゴのサウンドトラックに乗せてしみじみと綴る『オールド・ジョイ』、職探しの旅の途中で、思わぬ足止めに会い、唯一の旅仲間の飼い犬ルーシーとの絆に改めて思いを馳せる女をミシェル・ウィリアムズが自然体で演じる『ウェンディ&ルーシー』、そして、同じくM・ウィリアムズの毅然とした立ち姿が印象的な西部劇(しかも21世紀に相応しい視点での再構築!)『ミークス・カットオフ』。観た後には、いずれも深く豊かな映像体験が残ることは間違いのない素晴らしい作品ばかりです。今後も秀作の数々を生み出すであろう才能の初期作品の煌めきをご堪能ください。明日9月18日(土)14:30の回『オールド・ジョイ』終了後、ゲストトークの開催決定しました。ゲスト:は酒井健宏さん(映像作家/名古屋芸術大学芸術学部准教授)。充実の時間、ご期待ください。

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シネマショップの中に「小さな映画館から」(平野勇治 著)のご案内ページを開設しました。

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