「没後35周年記念特集
   映画監督◉寺山修司2018」
『あしたはどっちだ、寺山修司』

☆寺山修司 1935年12月10日、弘前市生まれ。詩人、劇作家、演出家、映画監督。’69年「演劇実験室◉天井棧敷」を設立。映画監督としても数々の傑作を残した。’83年5月3日死去。
A ●書を捨てよ町へ出よう 初の劇場用長編。回想や幻想を奔放に織り込んだ代表作。出演=丸山(美輪)明宏、浅川マキほか。美術=林静一、榎本了壱。138分。
B ●田園に死す 溌剌とした前作とは一転、静のトーンで統一された偽・自伝的傑作。出演=八千草薫、原田芳雄、三上寛ほか。意匠=花輪和一。102分。
C ●さらば箱舟 南の島を舞台に、タブーを犯した夫婦の顛末を描いた集大成的な遺作。出演=原田芳雄、山崎努、高橋洋子、高橋ひとみほか。127分。
D ●草迷宮 泉鏡花の原作の映画化。寺山映像美の最高峰。出演=三上博史ほか。40分。★迷宮譚 世界の出入口としての“ドア=スクリーン論”を展開する。17分。 ★消しゴム 戦争で息子を失った母が、記憶を慈しむように、画面を消していく。哀切な20分。★一寸法師を記述する試み 一寸法師の報われぬ愛が映像を切りさく。悪夢的19分。
E 実験映画集① 〇青少年のための映画入門 “3分間”という条件で制作をひき受け、3面マルチ=9分の作品に仕上げた、人を喰った一作。○疱瘡譚 疫病のように伝染していくイメージ。31分。○マルドロールの歌 ロートレアモンの詩の映像化。27分。○空には本 文字とイメージの映像をバックに、三上博史が寺山の詩などを朗読する、寺山(森崎)偏陸の作品。34分。
F 実験映画集② ○檻囚 現存する最初期の映像作品。寺山好みの風景・人物を採集したイメージ図鑑。撮影=立木義浩。11分。○トマトケチャップ皇帝 子供に支配された世界を描く、超過激な一編。27分。○ジャンケン戦争 エスカレートする罰ゲーム。戦慄の喜劇。12分。○蝶服記 寺山のモチーフのひとつ“さえぎられた映画”の実践。12分。○書見機 書物への愛惜を綴る、静けさに満ちた22分。○二頭女─影の映画 人から離れられない影を解放した、美しい作品。15分。
●あしたはどっちだ、寺山修司 47歳で世を去ってから35年。今もファンを増やしている寺山だが、その人生には未だ謎の部分も多い。本作は、数々の証言を通し、寺山の創作に影響を及ぼした過去を浮かび上がらせると共に、晩年に計画していた幻の市街劇の存在を明らかにする新作ドキュメンタリー。故郷での取材と、’75年に敢行された市街劇「ノック」への考察は圧巻。15歳で寺山と出会い、人生を変えられた相原英雄監督、執念の100分。



2018
6/16(土)

A 14:10
B 16:40
D 18:35
あした 20:20

6/17(日)
 &6/18(月)

C 14:10
あした 16:30
E 18:25
F 20:10

6/19(火)
 &6/20(水)

 D  14:10
F 16:00
A 17:50
B 20:15

6/21(木)
 &6/22(金)

あした 14:10
D 16:00
B 17:50
A 19:45

 

前売券(3プログラム)
※前売券販売は6/15(金)までです。
一 般 3600円
大学生 3600円
会 員 3300円
当日券
一 般 1500円
大学生 1400円
中高予 1200円
シニア 1100円
会 員 1200円
学生・シニア会員 1000円