「ゴールデンアニメーションズ」

ゴールデンウィーク前半、予定作品を変更して、やや唐突ですが、海外アニメーション傑作選をお送りします。
●白蛇:縁起 White Snake 晩唐の時代、国師が民間人に蛇を大量に捕まさせていた。白蛇の妖怪「小白」(見た目は美人少女)が国師を刺殺しようとしたが失敗した。少女は記憶をなくしてしまい、捕蛇村の少年に救われた。少女の記憶を回復させるために、二人は冒険の旅に立ち始めた。旅の中に二人はすぐに恋に落ちた。しかし、少女が白蛇の妖怪ということも徐々に明らかになってきた。一方、国師と蛇族との間に激しい戦いが始まろうとする。二人の恋に大きな試練が与えられる。中国の四大民間説話の一つ『白蛇伝』の、前世の話。(プレスシートより解説転載)95分。
●羅小黒戦記 The Legend of Hei 中国で大ヒットした話題のアニメーションの劇場版。猫の妖精ロシャオヘイ(羅小黒)は豊かな森に育つが、人類の開拓で故郷を失う。街で出会った妖精仲間もまた棲家を奪う人間たちを憎んでいた……。特殊能力を持つ彼らの戦いがダイナミックに楽しめるのはアニメーションならでは。異文化の交錯というテーマも深い101分。
●ロング・ウェイ・ノース 地球のてっぺん Tout en Haut du Monde 19世紀ロシア。北極探検で行方不明になった祖父の名誉を回復するために、サンクトペテルブルグから極北の地へと向かう14歳の少女サーシャ。船乗りの経験もなく、最初は誰にも相手にされないが、彼女の熱意は次第に周囲を変えていく。力強い筆致のアニメーションが、サーシャの賢さと勇敢さを讃える。アヌシー国際映画祭・観客賞、TAAFグランプリ受賞もうなずける、壮大な81分。
●ホフマニアダ ホフマンの物語 Hoffmaniada 『チェブラーシカ』『霧の中のハリネズミ』で知られるモスクワのソユーズムリトスタジオが15年の歳月をかけて制作したファンタジー長編アニメーション。総勢50体の人形をひとコマずつ撮影するストップモーションで制作した、細部に神が宿る傑作。漱石にも影響を及ぼした「牡猫ムルの人生観」の作者でドイツ幻想文学の巨匠、E.T.A.ホフマンの分身となる主人公が代表作「くるみ割り人形とネズミの王様」「黄金の壷」他の登場人物と共に、伝記的な分身(エルンスト)の現実世界と空想あふれる分身(アンゼルムス)の創造世界を彷徨うファンタジー。72分。
●ディリリとパリの時間旅行 Dilili a Paris 20世紀初頭、万博後のパリ。印象派の画家たち、E・サティら音楽家や文学や科学を育んだベル・エポック空間を舞台に、植民地文化の見世物庭園に飾られていたディリリと彼女に魅せられた若者オレルの友情と失踪した少女たちを探す冒険を描く傑作アニメーション映画。
 監督・脚本は『アズールとアスマール』『キリクと魔女』のミッシェル・オセロ。2009年のレジオン・ドヌール勲章授与はアニエス・ヴァルダ監督から手渡された。本作もフェミニズム、モードと文化、テロの恐怖など脈打つ都市の動向を精緻なアニメーションで鮮やかに再現する。94分。
●ブレッド・ウィナー The Breadwinner 『ソング・オブ・ザ・シー 海のうた』ほか優れたアニメーションを制作するアイルランドのカートゥーン・サルーンからアヌシー映画祭やアカデミー賞で絶賛された劇場初公開傑作が登場。現代アフガニスタンのカブールで暮らす11歳のパヴァーナはお話を創作し家族を楽しませる女の子だが、武装勢力いよって女性の外出が禁じられた。ある日父がタリバーンに捕えられ母と姉妹・弟の家族は水と食料の入手に苦心する日々に直面しパヴァーナはある決心をした。劇中劇のおとぎ話と現実が重奏し人々を癒す第一級の感動作品。93分。【同時上映】●レイト・アフタヌーン(2017年 短編作品)ルイーズ・バグナル監督。10分。



2020
4/25(土)
 〜4/27(月)

白蛇 16:10
羅小黒戦記 18:10

→ 上映延期

4/28(火)
 &4/29(水)

ロング… 16:00
ホフマニアダ 17:35
ロング… 19:00

→ 上映延期

4/30(木)
 &5/1(金)

ディリリ… 16:10
ブレッド… 18:00

→ 上映延期

 

前売券(1作品)
※前売券販売は4/24(金)までです。
一 般 1500円
大学生 1500円
当日券(1作品)
一 般 1700円
大学生 1400円
中高予 1000円
シニア 1200円
会 員 1300円
学生・シニア会員 1000円