まちの本屋

 日常でも、非日常の自粛生活でも、身近にあって日々を楽しませてくれる「本」。スノッブな大都市ニューヨークと親しみやすい日本の街、どちらにも欠かせないシティ/タウンの本屋さんを記録した新作ドキュメンタリー2作品。『ブックセラーズ』と合わせて、個性的な新・古書店が集まるここ今池での連続上映をお楽しみください。
●まちの本屋 ネット通販や読書離れにより右肩下がりで減り続ける全国の書店。そんななかで「小さい店だから出来ることがある」と語った、本作の舞台となった尼崎市立花駅前商店街の街角にたたずむ小林書店の店主・由美子さん。「経済学であり、ラブストーリー」と某出版社社員から評されたこのドキュメンタリーは、厳しさを増す日本の経済の一隅で放置されている市街地の斜陽にも愛の一矢で報いる必見の傑作だ。
 街の書店の存続のためのいっけん古風ながら細部に緻密な仕事ぶり。読む人に寄り添ってきた過去をゆっくりと確実に更新し続ける新しい試み。書店という仕事の胸躍る面白さと厳しさとを同時にとらえ、静と動の対照が抜群な由美子さんとパートナー昌弘さんの存在感も本作を輝かせている。107分。



初日7/17(土)&18(日) 大小田直貴監督、小林由美子さんご来館!



2021
7/17(土)
 〜 7/23(金)

12:00

 

当日券のみ
一 般 1500円
大学生 1300円
中高予 900円
シニア 1100円
会 員 1300円
学生・シニア会員 1000円