波伝谷に生きる人びと


●波伝谷に生きる人びと
 宮城県南三陸町の海沿いに位置する小さな漁村、波伝谷(はでんや)。本作は、豊かな海と山にかこまれたその地を、2008年から数年間にわたって記録したドキュメンタリー映画。監督の我妻和樹は、学生時代、民俗学の研究でこの村を訪れて、住民総出で行なわれる獅子舞の行事に心を奪われ、その力強いエネルギーの源泉に触れようと撮影を開始した。
 波伝谷の人びとは、牡蠣、ホヤ、ワカメなどの養殖と、丘陵地での農業を営んで、暮らしていた。彼らは、自然の豊かさと厳しさに寄り添い、地域に残る「結い」や「講」といった生活互助の風習を受け継いで、日々の暮らしを懸命に生きている。互いに深く関わりあい、ときに葛藤をかかえながら。そして訪れる3.11。変貌する風景と、それでも変わらない人々の心に、映画は静かにせまっていく。充実の134分。


2015
9/26(土)
〜10/2(金)

12:20


前売券
※前売券販売は9/25(金)までです。
一 般 1300円
大学生 1300円
会 員 1200円
当日券
一 般 1700円
大学生 1500円
中高予 1200円
シニア 1100円
会 員 1300円
学生・シニア会員 1000円