フランス映画ウィーク〈7作品・入替制〉


○東京では映画祭・特集上映などで上映されながら、名古屋では未公開だったフランス映画を特集。『アデル、ブルーは熱い色』で一躍名を高めたアブデラティフ・ケシシュ監督の作品(『クスクス粒の秘密』)や、グラフィティ・アートをテーマにした作品(『ヴァンダル』)、『ラブバトル』の好演が記憶に新しいサラ・フォレスティエ主演作(『スザンヌ』)など、見逃せない作品が並ぶ。

●イタリアのある城で En Chateau en Italie 『不完全なふたり』などの好演が印象深いヴァレリア・ブリュニ=テデスキの監督・出演作品。イタリア人ルイーズと彼女を取り巻く人々を描いた秀作。104分。
●素顔のルル Lulu Femme Nue 『陽のあたる場所から』で知られるソルヴェイグ・アンスパック監督作品。40代の主婦ルルは、大西洋岸の小さな街で終電を乗り逃がし、そのままその街で暮らすことになる……。彼女のささやかな冒険を描いた87分。
●クスクス粒の秘密 La Graine et le Mulet 港町で働くチュニジア移民の男スリマーヌは、ある日、古い船を買い取って、船上レストランを始めることにするが……。今や世界の映画界の第一線で活躍するアブデラティフ・ケシシュ監督の傑作。ヴェネチア映画祭審査員特別賞、セザール賞4部門等を受賞した、必見の154分。
●ランゲン Rengaine 黒人男性ドルシィは、マグレブ人の女性サブリナとの結婚を願っている。だが2人の結婚は、黒人社会とアラブ社会というふたつのコミュニティに根付いた考え方の違いによって、暗礁に乗り上げる……。ラシデ・ジャイダニ監督による、今こそ見てほしい問題作。75分。
●スザンヌ Suzanne 『聖少女アンナ』でルイ・デリュック賞新人賞を受賞したカテル・キレヴェレ監督作品。奔放に生きる女性の人生を、個性的な語り口で描き出す。ケシシュ監督に見出され、ドワイヨン監督の『ラブバトル』で強烈な存在感を見せたサラ・フォレスティエ主演。94分。
●ヴァンダル ─青春のグラフィティ─ Vandal 謎のグラフィティ・ライター“ヴァンダル”を探すうちに、自身もグラフィティにのめり込んでいく少年を描いた、エリエ・システルヌ監督の長編デビュー作。若者たちの心に宿る、喜びや怒り、無力感を躍動する映像の中に捉えた84分。
●美しい人 La Belle Personne ヌーヴェルヴァーグの系譜を継ぐ監督、クリストフ・オノレが、小説「クレーヴの奥方」を、レア・セドゥを主演で映画化した作品。当時の大統領サルコジの「クレーヴ〜」批判に対抗して作られた、現代的な古典。88分。


2016
2/13(土)

イタリア… 14:15
素顔の… 16:30

2/14(日)

クスクス… 14:15
ランゲン 17:00

2/15(月)
 〜16(火)

スザンヌ 14:15
ヴァンダル… 16:00

2/17(水)

素顔の… 14:15
美しい人 16:00

2/18(木)

クスクス… 14:15
ランゲン 17:00

2/19(金)

美しい人 14:15
イタリア… 16:00

 

当日券(1作品)
一 般 1200円
大学生 1200円
中高予 1200円
シニア 1100円
会 員 1000円
学生・シニア会員 1000円