『三里塚のイカロス』
特集:三里塚とあの時代〈4作品・入替〉
●三里塚のイカロス 1960年代半ばから始まった成田国際空港建設反対闘争。住み慣れた土地を有無を言わさず奪われることに怒りを覚えた地元・三里塚の農民たちを中心に、全国からの支援者が加わって、大衆運動として大きな盛り上がりを見せた。本作は、“三里塚”を闘った人々の人生を、今、新たに問い、見つめ直す、代島治彦監督の新作ドキュメンタリー。
代島が、名カメラマン・大津幸四郎との共同監督で撮り上げた前作『三里塚に生きる』は、大津が『日本解放戦線・三里塚の夏』以来、45年ぶりに三里塚を訪ね、あのとき国家と渡り合った“農民”の人生を中心に据えて描いた。対して本作は、各地から三里塚に集結して農民とともに闘い、この地と浅からぬ縁をもった若者たちを主に描く。反対闘争をテレビで見て京都から駆けつけた高校生、若い妻に置き手紙を残し、義勇兵の気概を持って参加した労働者、支援に入った農家の若者と恋に落ち結婚した女性……。そんな若者たちの何人かが中心になって、78年3月、開港間近の管制塔を占拠する。国民を虐げて進む国家的プロジェクトに一矢報いたこの事件の、記録映像を交えた当事者たちによる回想は、本作のひとつのクライマックスだ。加えて、内ゲバ抗争の中にあった政治局員、自宅を爆破された空港公団職員の回想などを織り込みつつ、映画は、巻き戻せない時間の重みと、その時間を生き抜いてきた人々を、スクリーンに焼き付けていく。日本の現代史を、率直さと人々への敬意と共に照射した傑作。音楽=大友良英。138分。
●日本解放戦線・三里塚の夏 1968年初夏。千葉県成田で空港を建設するための立入り調査が行われる。それに反対する農民と学生たちは、闘いの意味を、真摯に問うていく。監督は小川紳介。計7作制作される「三里塚」シリーズ第一作。撮影途中、大津幸四郎カメラマンが逮捕される衝撃的なシーンも。108分。
●三里塚・辺田部落 シリーズ第6作。闘いを前面に置いたこれまでの作品とは異なり、長回し撮影で土地の時間、人間の生きてきた時間に迫る、小川の展開点となった重要作。撮影=田村正毅。146分。
●三里塚に生きる 現在の三里塚の人々の姿から、空港反対闘争とは何だったのかをあぶり出す『イカロス』の姉妹編。ぜひ、あわせて見てほしい、鎮魂の140分。
10/21(土) 10:50の回
代島治彦監督 舞台挨拶決定!
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10/21(土)&
24(火)&27(金)
イカロス | 10:50 |
三里塚に生きる | 13:20 |
イカロス | 18:00 |
10/22(日)
&25(水)
イカロス | 10:50 |
三里塚の夏 | 13:20 |
イカロス | 18:00 |
10/23(月)
26(木)
イカロス | 10:50 |
辺田部落 | 13:20 |
イカロス | 18:00 |
10/28(土)
〜11/3(金)
イカロス | 16:40 |
『三里塚のイカロス』
前売券
※前売券販売は10/20(金)までです。
一 般 1400円
大学生 1400円
会 員 1200円
当日券
一 般 1700円
大学生 1500円
中高予 1200円
シニア 1100円
会 員 1300円
学生・シニア会員 1000円
《三里塚とあの時代》
当日券のみ(1作品)
一 般 1500円
大学生 1400円
中高予 1200円
シニア 1100円
会 員 1200円
学生・シニア会員 1000円
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