ずぶぬれて犬ころ

●ずぶぬれて犬ころ 若くして世を去った俳人、住宅顕信。1961年岡山に生まれ、様々なジャンルへの好奇心と才覚に恵まれたために、落ちつかない10代を過ごすが、仏門に入り、俳句と出会ってからの26歳までの短い晩年は、急性骨髄性白血病のため入退院をしながらも句作に没頭。尾崎放哉の作風に強い影響を受け、自由律俳句の手法で繊細な世界を描いた。
 岡山出身の本田孝義監督は、『船、山にのぼる』『モバイルハウスのつくりかた』などのドキュメンタリー作品を作ってきたが、今作が初めての劇映画。郷土の才能を優しく見つめ、その短くも強烈な人生のドラマを家族との関係の中で描く。同時に、明彦という現代を生きる中学生を並置して、学校内でいじめにあい出口が見えない辛い心情を、別の可能性のある未来に向けて、住宅顕信の人生と俳句に重ねる。顕信役の木口健太の鬼気迫る様子、明彦役の森安奏太の不安な表情は見事。仁科貴、田中美里が脇を支える。100分。



2019
7/27(土)
 〜8/2(金)

10:30

 

前売券
※前売券販売は7/26(金)までです。
一 般 1400円
大学生 1400円
会 員 1200円
当日券
一 般 1700円
大学生 1500円
中高予 1200円
シニア 1100円
会 員 1300円
学生・シニア会員 1000円