東京オリンピック2017 都営霞ヶ丘アパート

●東京オリンピック2017 都営霞ヶ丘アパート 1964年の東京オリンピック開発の一環として建てられ、東京オリンピック2020開催に伴う再開発でとり壊されることになった都営団地があった。国立競技場にほど近い、5階建て10棟の都営霞ヶ丘アパートだ。
 平均年齢65歳以上の単身高齢者ばかりが住んでいたが、東京都から一方的に移転を「お願い」されたのは2012年。ささやかな日常が奪われていく様子を、ドキュメンタリー映像作家の青山真也は、ひっそりと捉え続けた。2014年から2017年までの、街が少しずつ失われていく時間が流れる。時代の波に翻弄される人々の姿というような言葉では、あまりにも軽すぎる。大友良英の静かな音楽とともに、終の住処を失う絶望感をくっきりと浮かび上がる。
 開会を目前に控えた現在も混迷が続く東京オリンピック2020。当初のプランとは大幅に異なる祭典で、観客がひしめくことはないとされる新国立競技場のスタンドの静寂は、失われた団地の往時の賑わいを知るだろうか。80分。



2021
8/21(土)
 〜 8/27(金)

12:35

 

前売券
※前売券販売は8/20(金)までです。
一 般 1500円
当日券
一 般 1700円
大学生 1400円
中高予 1000円
シニア 1200円
会 員 1300円
学生・シニア会員 1000円