「そしてキアロスタミは続く」

 『友だちのうちはどこ?』に始まるジグザク道三部作や、カンヌ国際映画祭でパルムドール受賞の『桜桃の味』などで知られるイランの巨匠アッバス・キアロスタミ監督(2016年逝去)。忘れえぬ記憶として今なお残る珠玉の7作品を一挙公開!
①トラベラー Mossafer サッカーに夢中の少年ガッセムの夢はテヘランへ試合を見に行くこと。その夢にかける一途な無茶ぶりを、ユーモアと切なさで描く。第9回テヘラン国際児童映画祭・審査員金賞。72分。
②友だちのうちはどこ? Khane-ye doust kodjast? イラン北部の村。宿題を忘れて、先生に叱られた隣の席の同級生のノートを間違えて家に持ち帰ったアハマッドはノートを届けに走り出す。職業俳優を使わない撮影スタイルを象徴する作品であり監督を世界に知らしめた映画史上に輝く傑作。83分。
③ホームワーク Mashgh-e shab いつも宿題に追われている子どもたちへキアロスタミがインタビュアーとなり生徒や親に質問を投げかける。その多彩な顔や言葉を見事に記録したドキュメンタリー。77分。
④そして人生はつづく Zendegi edame darad ’90年、イラン北部の大地震の被害は『友だちのうちはどこ?』を撮影した村にも及び、焦燥したキアロスタミが映画に出演した兄弟の安否を尋ね息子と共に被災地へ向かった体験を再現。刻みこまれる希望とラストシーンの長い美しいロールに息をのむ、《ジグザグ道三部作》屈指の感動作。95分。
⑤オリーブの林をぬけて Zir-e derakhtan-e zeytoon 『そして人生はつづく』に地震の数日後に結婚した新婚夫婦が登場する。実際には夫役ホセインは妻役のタヘレから過去にプロポーズを断られていた。それを知ったキアロスタミが現実を基に映画を制作。前二作に登場した村そしてジグザグ道を舞台に再び至福の映画が誕生。物語と真実が映画を鮮やかに彩る103分。
⑥桜桃の味 Ta’m e Guilass 土埃舞う道を運転するバディ。人生に絶望し道往く人に奇妙な頼みごとをするが若い兵士やアフガン人の神学生から拒絶される。深遠なテーマが思いもかけぬ結末によって生の喜びと味わいを呼び覚ます。99分。
⑦風が吹くまま Bad Ma Ra Khahad Bord テヘランから、クルド系住民の村の葬儀の風習を収録に来たテレビ局員たちは取材内容を隠して、危篤状態の老人の様子をうかがいながら滞在する。だが数週間経っても変化は訪れない……。死を待つ時間という特異な瞬間を描き出し、死生観と人生哲学を堪能させる。 ’99年ヴェネチア国際映画祭審査員グランプリ受賞。118分。



2022
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当日券のみ
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一 般 1500円
大学生 1300円
中高予 900円
シニア 1100円
会 員 1300円
学生・シニア会員 1000円


※2回ご鑑賞ごとに、オリジナルポストカードセットを1種ずづ進呈、全7作品ご鑑賞でオリジナルトートバッグをプレゼント(数量限定)。