天皇と軍隊
●天皇と軍隊 Le Japon, L’empereur et L’armée フランスのテレビ局ARTEが2009年に製作し、当時も非常に話題になったドキュメンタリー作品。ロラン・バルトの「表徴の帝国」の有名な一節のナレーションから始まり、天皇とはどういう存在なのかを、日本の明治期から2000年代までの歴史から丁寧にたどり、タイトル通り、天皇と軍隊の関係にフォーカスをあてつつ、長い射程で事実関係と経緯を捉え直す。世界中から集められた豊富な映像アーカイヴが雄弁にあぶり出すのは、日本の近代化そのもの。第二次世界大戦での破滅的な敗戦を契機に転換された、社会の枠組みの変化も踏まえ、現在まで続く日本人の心性にも大きく踏み込む。岩波映画出身で現在はパリを中心に活動する渡辺謙一監督は、『ヒロシマの黒い太陽』『フクシマ後の世界』で国際的な評価も高く、外から見た日本への視点を強く意識しながら、疑問を提起し、事実の中からその答えを模索している。不安を抱えつつ激動の波にさらされている現在にこそ観られるべき90分。
2015
8/22(土)
〜8/28(金)
当日券のみ
一 般 1500円
大学生 1400円
中高予 1200円
シニア 1100円
会 員 1200円
学生・シニア会員 1000円
8/22(土)
〜8/28(金)
10:45 |
当日券のみ
一 般 1500円
大学生 1400円
中高予 1200円
シニア 1100円
会 員 1200円
学生・シニア会員 1000円