永遠のオリヴェイラ

●ドウロ河 Douro, Faina Fluvial オリヴェイラ27歳の初監督作。ポルトの町を流れるドウロ河の一日。21分。
●アニキ・ボボ Aniki Bóbó 長編デビュー作。陽光降り注ぐポルトの町を舞台に、躍動する少年少女たちを縦横無尽に活写。幼い恋と冒険の物語を大きな寓話に変貌させる演出術は、すでにして巨大だ。71分。
●春の劇 Acto de Primavera ポルトガルの山村クラリェで16世紀に書かれたテキストに基づいて上演される受難劇の記録。オリヴェイラ自身が「作品歴のターニングポイント」と語る重要作。91分。
●過去と現在 昔の恋、今の恋 O Passado e o Presente 現在の夫に心を開かず、事故死した最初の夫への思いを募らせる女ヴァンダを中心に、過去と現在、死者と生者の間を奇妙な愛が交差する。115分。
●フランシスカ Francisca 二人の男に愛されたフランシスカは、その内の一人を選ぶが、3人の関係は悲劇へと突き進む……。オリヴェイラの全盛時代の到来を高らかに告げる傑作。166分。
●カニバイシュ Os Canibais 厳かに進行する晩餐会は、やがてタイトルが予告する驚愕の展開に……。あらゆる境界を軽々と越える痛快無比の91分。
●ノン、あるいは支配の空しい栄光 Non, ou a Va Gloria de Mandar いくつかの文学作品に想を得て、ポルトガルの二千年の歴史の中から四つの敗北を描く。110分。
●神曲 A Divina Comédia とある精神病院を舞台に、聖書やドストエフスキーの小説の登場人物を名乗る人々が織り成す群像劇。ポルトガルが生んだ名ピアニスト、マリア・ジョアン・ピリスが出演、演奏を披露するのも見どころだ。141分。
●アブラハム渓谷 Vale Abraāo フローベールの『ボヴァリー夫人』をもとに、彫琢された言葉の響きと完璧な映像美で織りあげた文芸映画の最高峰。188分。
●永遠の語らい Un Filme Falado 地中海を巡る船旅に出た母娘が、人類の歴史と文化の足跡に出会っていく姿を描き、21世紀に至った世界の混迷を見つめる95分。出演=カトリーヌ・ドヌーヴ、ジョン・マルコヴィッチほか。
●レステロの老人 O Velho do Restelo 4人の歴史上の文学者たちがポルトガルの過去と未来を語り合う、オリヴェイラ105歳の遺作。19分。



2017
3/25(土)

ドウロ河
&アニキ…
12:45
アブラハム… 14:30

3/26(日)
 &3/27(月)

神曲 12:45
フランシスカ 15:30

3/28(火)
 &3/29(水)

春の劇 12:45
過去と現在… 14:30
カニバイシュ 16:40

3/30(木)

フランシスカ 12:45
ノン、
あるいは…
15:50

3/31(金)

レステロ…
 &永遠の…
12:45
ノン、
あるいは…
15:10

   

当日券のみ(1プログラム)
一 般 1500円
大学生 1400円
中高予 1200円
シニア 1100円
会 員 1200円
学生・シニア会員 1000円

※同日に2プログラムを有料鑑賞の一般・学生の方は、2プロ目の入場料から、200円割引きます。