ミューズとゲリン

 バルセロナ生まれのホセ・ルイス・ゲリンは劇映画と記録映画の境界を開け放ち、存在のささやかな明滅に触れながらもうひとつの真髄をうつし出す瑞々しい映像叙事詩を描き続けている。新作『ミューズ・アカデミー』と共に大ヒット作『シルビアのいる街で』ほか珠玉の長短編12作を上映。
●ミューズ・アカデミー La Academia de las Musas ダンテのテクストから芸術家の創作欲をかきたててきたミューズ(女神)の存在を追究するバルセロナ大学の講義「ミューズ・アカデミー」。イタリア人のピント教授と受講生たちは白熱する議論やフィールドワークを通していつの間にか思いもよらぬ境地へ向かっていく。国外映画祭でも高く評価されたアイロニーとサスペンス満ちる傑作。96分。
●ベルタのモチーフ Los motivos de Berta こころを病んだ男と孤独な少女ベルタの交流を『ミツバチのささやき』のように少女の成長に託して描く初長編傑作。120分。
●イニスフリー Innisfree J・フォード作『静かなる男』のロケ地となったアイルランドの村を訪ね、新たな物語を創作する。108分。
●影の列車 Tren de sombras 1930年にフランス北西部の湖畔で謎の失踪を遂げた映画作家の遺したフィルムから怪奇幻想的な過去に光をあてる。82分。
●工事中 En construcción バルセロナのスラム街解体と高級住宅地建設の過程を描く笑いとロマンチシズムに溢れる作品。133分。
●シルビアのいる街で Dans la villa de Sylvia 6年前に出合ったシルビアを追い求めストラスブールへやってきた美しい青年。光溢れる街並に響く聖堂の鐘、ヒール音と雑踏。至福の85分。
●シルビアのいる街の写真 Unas fotos en la ciudad de Sylvia ストラスブール、フィレンツェ、アヴィニョンへの旅の記録と、ダンテやペトラルカをモチーフとしたひとりの女性への絶対的な妄執。67分。
●ゲスト Guest 『シルビアのいる街で』で参加した各国の映画祭や上映会場の街の多様さと活気を記録。133分。
2本立 ○アナへの2通の手紙 Dos cartas a Ana エステバン・ビセンテ現代美術館で発表されたインスタレーション『コリントスの女』に含まれる映像をまとめた短編作。28分。○サン=ルイ大聖堂の奴隷船サフィール号 Le Saphir de Saint-Louis ラ・ロシェル映画祭に依頼され制作された当地の大聖堂をめぐるドキュメンタリー。35分。
2本立 ○思い出 Souvenir フランソワーズ・アルディの流れる初期の短編。『ベルタのモチーフ』のシルビア・グラシアが出演。5分。○ある朝の思い出 Recuerdos de una mañana バルセロナの集合住宅でひとりの中年男性が自殺した。近隣の人々への取材を通して、記憶と人生を描き出す試みた傑作。45分。



2017
4/15(土)

ミューズ・
アカデミー
14:40
シルビアの
いる街で
16:30

4/16(日)

影の列車 14:40
ミューズ・
アカデミー
16:20

4/17(月)

アナへの…&
サン=ルイ…
14:40
工事中 16:00

4/18(火)

思い出&ある朝… 14:40
ゲスト 15:45

4/19(水)

ベルタの
モチーフ
14:40
シルビアの
いる街の写真
17:00

4/20(木)

ミューズ・
アカデミー
14:40
アナへの…&
サン=ルイ…
16:30

4/21(金)

イニスフリー 14:40
ミューズ・
アカデミー
16:40

   

当日券のみ(1プログラム)
一 般 1500円
大学生 1400円
中高予 1200円
シニア 1100円
会 員 1200円
学生・シニア会員 1000円

※同日に2プログラムを有料鑑賞の一般・学生の方は、2プロ目の入場料から、200円割引きます。
※4/15(土)&16(日)は先着20名様にポストカードをプレゼント!