二十六夜待ち

●二十六夜待ち 震災ですべてを失い、叔父の家に身を寄せる由美(黒川芽以)は、ある日アルバイト募集の張り紙を見つける。小さな店ながら繁盛を見せる小料理屋の求人だった。寡黙な料理人杉谷(井浦新)は確かな包丁さばきで常連客に囲まれていたが、過去の記憶の大部分を失っていた……。ジックリと描写されるふたりの関係の歩み寄る速度の緩やかさが、明確には言葉にされない時間の重さを強く感じさせる。
 仙台在住の佐伯一麦の同名短編小説を中心に、佐伯作品のエッセンスを重層的にアレンジして構成された逸品。『アレノ』『海辺の生と死』『月子』と、傷ついた魂の交感をセンシティヴに描き続けている越川道夫監督最新作。井浦新と黒川芽以が欠落感を感じ合いながら、出会うべくして出会うふたりを情熱的に演じる。124分。



シマウマ書房 鈴木創さんの評論「映画『二十六夜待ち』を観て」はこちら




2018
2/10(土)
 〜2/16(金)

14:35

2/17(土)
 〜2/23(金)

19:15

 

前売券
※前売券販売は2/9(金)までです。
一 般 1400円
大学生 1400円
会 員 1200円
当日券
一 般 1700円
大学生 1500円
中高予 1200円
シニア 1100円
会 員 1300円
学生・シニア会員 1000円