『新聞記者』『i新聞記者 ─ドキュメント─』

●新聞記者 東京新聞社会部の望月衣塑子記者の著書「新聞記者」を原案にしつつ、マスコミと政治の内幕を描く、骨太なドラマ。昨年公開され、話題が話題を呼び大ヒット。日本アカデミー賞で作品賞、主演男優賞(松坂桃李)、主演女優賞(シム・ウンギョン)の3部門で最優秀賞を受賞するなど、高い評価を得た。
 とある医療系大学新設をめぐる不正疑惑。極秘情報を入手し、真実に迫ろうとする女性記者。国民に尽くそうとする信念とは裏腹に、政府に不都合な情報のコントロールを強いられる内閣情報調査室官僚。ふたりの人生が交錯し、正義と真実に向けての葛藤が物語を加速させる。社会派エンターテインメントのスタイルで、日本の現実を彷彿とさせる113分。

●i新聞記者 ─ドキュメント─『新聞記者』の姉妹篇ともいうべきドキュメンタリー作品。フットワーク軽く取材を続ける、東京新聞社会部望月衣塑子記者の姿を、『A』『A2』『FAKE』などの森達也監督が追う。既存メディアから異端視されながらも、圧力に屈しない取材活動そのものがニュースになった内閣官房長官会見だけでなく、沖縄の基地問題でも現地での声を拾い上げようとしたり、準強姦の被害を訴えた女性ジャーナリストの伊藤詩織さんの側に寄りそう姿も捉えられる。取材相手との信頼関係を築こうと努力する望月記者の人柄が感じられるとともに、カメラを向ける森監督の姿勢もまた、納得できる答えを探そうとする意志が溢れる。話題になり続けている内閣官房長官会見でのやり取りを、直接取材しようと方法を探る様子はスリリングで、その困難さそのものが、政治取材の問題点を浮き彫りにする。そこに見えてくるのは、日本社会の縮図なのか。113分。



森達也監督 スペシャルトーク
6/20(土)18:35〜
《入場料》1000円(定員制)
※予約受付は6月5日(金)から(電話受付11:00〜21:00)




2020
6/13(土)
 〜6/17(水)

19:00 新聞記者

6/18(木)
 & 6/19(金)

19:00 i新聞記者

6/20(土)
 〜6/26(金)

16:30 i新聞記者

 

当日券のみ
『新聞記者』
1100円均一
『i新聞記者』
一 般 1500円
大学生 1300円
中高予 900円
シニア 1100円
会 員 1300円
学生・シニア会員 1000円