日常対話

●日常対話 日常對話 幼少時からあまり母親に構われないまま成長し、今や一児の母となったホアン・フイチェンは、夫のDVから娘たちをつれて逃げ、レズビアンであることを隠さなかった母に、積年の思いを込めて、カメラを通して語りかけ始める。台湾土着の葬送文化〈牽亡歌陣〉の道士を続ける母アヌは多くを語ろうとはしないが、カメラは、妹やアヌのかつての恋人たちや、故郷の家族へも向けられ、長い時間にこじれていたわだかまりが少しずつ明らかになっていく。カメラを通しての対話の中に、ふたりのこじれた関係の変化の兆しが現れてくるかどうか。小さなアパートの中での小さな世界の対話が、スリリングな緊張感を高めていく。
 一昨年、アジアで初めて同性婚が合法化された台湾だが、昔から同性愛について寛容だったわけではなく、母アヌが生きてきた時代の困難が見えてくる時、個人の生活の積み重ねが、大きな歴史に翻弄されていく様子が浮かび上がってくる。侯孝賢監督がプロデューサーとしてバックアップしたのものうなずける88分。



2021
9/18(土)
 〜 9/24(金)

18:30

9/25(土)
 〜 10/1(金)

13:10

 

前売券
※前売券販売は9/26(金)までです。
一 般 1500円
当日券
一 般 1700円
大学生 1400円
中高予 1000円
シニア 1200円
会 員 1300円
学生・シニア会員 1000円