『東京裁判 4Kリマスター版』

●東京裁判 4Kデジタルリマスター版 1945年8月。広島、長崎への原爆投下に継ぐ敗戦とともに戦後の日本の運命を決定づけた極東国際軍事裁判(通称:東京裁判 1946~1948年)は、ドイツのニュルンベルク裁判(1945~1946年)と並ぶ二大国際軍事裁判であり、本作はその全貌を描いた4時間37分のドキュメンタリー巨編である。初公開の1983年には国内でブルーリボン賞最優秀作品賞、毎日映画コンクール日本映画優秀作品賞、日本映画ペンクラブ賞第1位そしてベルリン、モントリオール、ロンドン、シドニーの国際映画祭にて映画賞授与を重ねた日本映画史に刻まれる傑作だ。
 1973年、アメリカ国防総省が撮影した50万フィートに及ぶ膨大な裁判記録が公開され、当時創立70周年を迎えた講談社が記念事業として企画した。監督は『人間の條件』(1959~1961年)やカンヌ国際映画祭受賞作『切腹』(1962年)・『怪談』(1965年)の巨匠・小林正樹(1916~1996年)。監督自身も応召され宮古島で終戦を迎えたという。
 唯一の「眠くならない記録映画を作ってほしい」との依頼で全権を任された小林は、5年の製作期間中3年を暗中模索で膨大な資料と取り組み、日本の敗戦をのちに朝鮮戦争・ベトナム戦争へとつながるアメリカとソ連の冷戦を視野においた世界情勢に位置づけ、国民、諸国民にわたる被害者から見た天皇の戦争責任をモンタージュで描き出し、満州事変(1931年)以来の日本がたどった道のりを浮き彫りにする。東京裁判とは日本人にとって一体何物なのか。なぜ今、東京裁判なのか。繰り返される問いの原点に向き合いたい。277分(途中休憩あり)。



2019
8/10(土)
 〜8/16(金)

10:00

 

前売券
※前売券販売は8/9(金)までです。
一 般 2000円
大学生 2000円
会 員 2000円
当日券
一 般 2500円
大学生 2200円
中高予 1700円
シニア 1700円
会 員 2200円
学生・シニア会員 1700円