『ヴィタリナ』公開記念ペドロ・コスタ特集2020
〇ペドロ・コスタ 1959年リスボン出生。パンク・ロックを愛し国立映画学校で映画を学び初長編『血』(89年)の成功に続いて『溶岩の家』(94年)、『骨』(97年)を発表。前作のロケ地、リスボンのスラム街でカーボ・ヴェルデ島出身の移民が多く住むラス・フォンタイーニャスを訪ね、商業映画史的な撮影・編集と決別した『ヴァンダの部屋』(2000年)が海外でも広く公開される。
①血 O Sangue 病床の父を抱える兄弟。監督自身が浴びるようにみて育った映画史の血縁証明ともいうべき劇映画の傑作。95分。②溶岩の家 Casa de Lava 建設現場の事故で故郷の島に戻される移民労働者。付き添う看護師はその回復を待ち続ける。110分。
③ヴァンダの部屋 No Quarto da Vanda 重機による都市再生の破壊音が響き消滅していくスラムの小部屋でドラッグを吸引して暮らすヴァンダ。ドキュメンタリーとフィクションの境界を20世紀最後に問うた傑作。178分。
④コロッサル・ユース Juventude em marcha スラムから低所得層向け高層住宅に移された住民たち。70年代にリスボンの都市構築現場で過酷な労働を担った移民ヴェントーラ。時間と記憶を可視化する畏るべき作品。155分。
⑤ポルトガルから見たことのない故郷へ強制送還される青年のわたしたちの男 O nosso Homem(26分)と映画作家ペドロ・コスタ/オール・ブラッサムズ・アゲイン Tout refleurit: Pedro Costa, cineaste(78分)。
⑥ヴィタリナ Vitalina Varela 出稼ぎに出たきりの夫の危篤の報せを受け、ポルトガルへきたヴィタリナ。粗末な夫の部屋で愛と愛がもたらした仕打ちを、記憶と時間の往来によって再構築し、移民・女性という主題を闇と光の妙なる映像で語る必見の最新傑作。130分。
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11/7(土)
〜 11/13(金)
11/7 (土) |
18:45 | 血 |
20:35 | 溶岩の家 | |
11/8 (日) |
18:45 | 溶岩の家 |
20:50 | 血 | |
11/9 (月) |
18:45 | ヴィタリナ |
11/10 (火) |
18:45 | わたしたちの男 &映画作家… |
11/11 (水) |
18:45 | ヴァンダの部屋 |
11/12 (木) |
18:45 | コロッサル… |
11/13 (金) |
18:45 | ヴィタリナ |
11/14(土)
〜 11/20(金)
14:10 | ヴィタリナ |
『ヴィタリナ』
前売券
※前売券販売は11/8(日)までです。
一 般 1400円
大学生 1400円
当日券
一 般 1700円
大学生 1400円
中高予 1000円
シニア 1200円
会 員 1300円
学生・シニア会員 1000円
その他の作品
当日券のみ
(1作品)
一 般 1500円
大学生 1300円
中高予 1000円
シニア 1100円
会 員 1300円
学生・シニア会員 1000円
※『ヴィタリア』の前売券ご提示の一般の方は、その他の作品の一般料金から200円割引きます。