『演者』
『人間の碑 90歳、いまも歩く』
『おみすてになるのですか 傷痕の民』
演者 1945年(昭和20年)春、終戦前夜。疎開先に選ばれるような地方のある一軒の家族の中で起きる劇的な夕暮れ時を描く。大きな戦争の被害は届かなくとも、次第に物がなくなり、徐々に人が減っていく状況の中、戦地に男たちを奪われた嶋田家に嫁いだ三人の義理の姉妹の物語。
本来、家父長制の中の家長である長男の嫁、智恵は幼い子供のように振る舞い、次男の嫁、陽子はそれを演じているのではないかと疑っている。三男の嫁は少しでも明るく振る舞おうする。「演じているのか」と問い詰めたその時、世界が反転するような報せが届く。
戦争という背景、家父長制、日本人の美醜、重厚な背景を持った映画の軸となる物語とは別に、フィクションの中で役を演じる俳優たちが「演じている」「演じていない」に迫っていくメタ構造の作品。映画「演者」の演者たちがそこに存在している。それはまるで現実世界にも登場人物が存在し、観客までもがフィクションの登場人物であるかのような錯覚を喚起する。
監督、出演者は2020年のコロナ禍の中、惜しまれながらも22周年公演で解散した「劇団前方公演墳」の主要メンバー。2018年に劇団の最高傑作「セブンガールズ」を映画化、公開。自主制作映画としては異例の動員を記録、現在もアンコール上映やアマゾンプライム他、オンラインメディアでの配信が続いている。その製作経験を生かして劇団の企画公演で人気だった小野寺が作・演出した短編を1から書き直し、登場人物も増やし物語の重層化をした上で映像化した。(公式サイトより)
【舞台挨拶決定!】
初日4/15(土) 小野寺隆一監督ご来館!
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人間の碑 90歳、いまも歩く
日本軍の航空機の工場があった名古屋は、のべ56回の空襲を受けた。 杉山千佐子さんはその時、生き埋めになり、左目を失った。輝いた照明弾の光。気を失わぬように歌い続けた賛美歌。そして――玉音放送。終戦を迎えても、左目のない顔は残った。「戦争」は終わったが、「戦災傷害者として生きる」という新たな戦いが始まったのだった。
おみすてになるのですか 傷痕の民
名古屋で空襲にあい、片眼を失い傷害を負った杉山千佐子さんの半生を描くドキュメンタリー。
「国は私たちが死ぬのを待っている」「みんな死ねばいいと思っている」「私たちは棄てられた民なのか」今の想いが語られる。戦傷者は"棄民"なのか?
戦後60余年を生きてきた傷ついた民の憤り、怒り、あきらめ、悔しさの声を綴る。(公式サイトより)
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4/15(土)
〜 4/21(金)
4/15 (土) |
10:00 | 演者 |
4/16 (日) |
10:00 | 人間の碑 |
4/17 (月) |
10:00 | おみすてになるのですか |
4/18 (火) |
10:00 | 演者 |
4/19 (水) |
10:00 | 人間の碑 |
4/20 (木) |
10:00 | おみすてになるのですか |
4/21 (金) |
10:00 | 演者 |
当日券のみ
(1作品)
一 般 1500円
大学生 1300円
中高予 900円
シニア 1100円
会 員 1300円
学生・シニア会員 1000円