「『幾多の北』と三つの短編」
「指先から宇宙まで 素晴らしき短編アニメーションの世界」
            アンコール

日本を代表するアニメーションと絵本作家の山村浩二監督(愛知県出身)の新近二作品とプロデュース二作品をアンコール上映。●幾多の北 月刊「文學界」の表紙連載(2012~2014)のイラストとテキストをアニメーションに発展させた初長編。東日本大震災後に感じた不安や苦悩を、ウィレム・ブロイカーの音楽に乗せて表現。アヌシーとオタワのアニメーション映画祭で部門最高賞ほか、内外八賞を受賞。64分。●ホッキョクグマすっごくひま 墨絵の動物たちがCASIOトルコ温泉の歌に合わせて可愛く動く海獣戯画。山村監督作。7分。●骨嚙み 父の葬儀で泣かない少女が、一緒に過ごした最後の夏を回想。儚い点描のレイヤーがミステリアスな体験の記憶を揺さぶる、切なく魅力的な傑作。監督:矢野ほなみ。10分。●ミニミニポッケの大きな庭で 日々の観察眼を紡いだくすっと可笑しいポエトリー・アニメーション。自由奔放なテキストと過激な音楽(honninman)をスクリーンでぜひ。東京TDC賞2023年グランプリ。監督:幸洋子。7分。




●コントロール・ユア・エモーション(『The Orbit of Minor Satellites』より) アメリカの鬼才クリス・サリバンの新作長編の冒頭の一章を短編アニメーションとした特別上映作品。心を壊し、精神科治療を受ける女性、という設定の教育啓蒙映画形式で、その闇の濃淡を描き出す。立体オブジェや実写をコラージュしたオルタナコミックやファンジン的な手触り。
●不安な体 セロテープの肌触り、網の感触。日常に潜む身体接触の感覚からメビウスの輪のように続く不安。ミルキーホワイトに包まれた映像が穏やかにして恐ろしい、傑作。監督:水尻自子。
●I’m Late しなやかな稜線タッチのアニメーションに生理・妊娠・中絶・出産についてのインタビューがシンクロ。カジュアルに性を語るヴォイスと環境音、ポップな画風が心地よい。監督:冠木佐和子。
●半島の鳥 アートアニメーションの第一人者・和田淳の新作。ある儀式のための舞いの稽古から逸脱し、自分にしか見えない鳥を追う少年。少年から目が離せない少女の複雑な気持ち……うっすらした物語から、誰もが共感できる大人になることへの不条理を独特の表現で繊細に描き出す。
●ETERNITY 覚醒した少年が瓢箪型のコスミックで無限空間と生命のループを通過する。サイケデリックな色彩と音(トクマルシューゴ)を体感! 監督:水江未来。(計60分)



2023
4/15(土)
 〜 4/21(金)

4/15
(土)
19:40 幾多の北…
4/16
(日)
19:40 指先から…
4/17
(月)
19:40 幾多の北…
4/18
(火)
19:40 指先から…
4/19
(水)
19:40 幾多の北…
4/20
(木)
19:40 指先から…
4/21
(金)
19:40 幾多の北…

 

『幾多の北』…
前売券
※前売券販売は4/14(金)までです。
一 般 1500円
当日券
一 般 1700円
大学生 1400円
中高予 1000円
シニア 1200円
会 員 1300円
学生・シニア会員 1000円

「指先から…」
当日券のみ
一 般 1500円
大学生 1300円
中高予 900円
シニア 1100円
会 員 1300円
学生・シニア会員 1000円